山口県レンタカードライブコース 紹介メディアです。 山口県観光に自家用車やレンタカーは不可欠。東部の錦帯橋、中部の秋芳洞、西部の下関カモンワーフ。 角島大橋や元乃隅稲成神社、萩や津和野(島根県)など点在する山口の隠れ家の魅力とグルメスポット。全国でレンタカーを利用する山口在住編集者の秘密基地局。
下関のびん詰めウニは、偶然から生まれた名産品で、その発祥と歴史には興味深いエピソードがたくさんあります。
びん詰めウニの発祥は、明治初期に遡ります。下関市の六連島にある西教寺の住職であった蓬山和尚が、イギリス人の水先案内人と歓談中に、誤ってウニの小鉢にジンをこぼしてしまいました。その時、ウニの美味しさに感嘆し、アルコール漬けのウニが誕生したと言われています。
初期の加工法: 文久年間(1861-1862年)に、庄屋の久七が塩漬けウニの加工法を考案しました。これにより、ウニの保存性が向上し、商品化が進みました。
改良と普及: 明治20年(1887年)には、蓬山和尚が塩漬けウニに新たに焼酎を振りかけて長期保存法を編み出し、さらにアルコール漬けに改良しました。この方法により、ウニの保存期間が大幅に延び、全国に広まりました。
産業としての確立: 明治末期には、六連島のウニが下関の業者と契約を結び、びん詰めウニとしての生産が本格化しました。昭和初期には、下関のウニ生産額が急増し、全国的に知られるようになりました。
現在でも、下関のびん詰めウニは高級食材として人気があります。伝統的な製法を守りつつ、品質向上のための改良が続けられています。びん詰めウニは、国内外で高い評価を受けており、下関の特産品として多くの人々に愛されています。
このように、下関のびん詰めウニは偶然の発見から始まり、長い歴史を経て現在の形に至っています。その背景には、多くの人々の努力と工夫が詰まっています。