レンタカー事故 自身の自動車保険 免責額補填

他車運転特約と免責額

他車運転特約は、記名被保険者やその家族が他人の車を運転中に事故を起こし、損害賠償責任を負った場合に、自身の自動車保険の契約内容に基づいて補償するものです。この特約の適用範囲には、レンタカーも含まれます。

• レンタカーの車両補償の免責額: レンタカーを借りた際に加入する基本保険（車両補償）では、事故でレンタカーを損傷させた場合、免責額（一般的に5万円から10万円）が利用者の自己負担となります。レンタカー会社の免責補償制度（CDW）に加入していればこの免責額は免除されますが、未加入の場合は自己負担となります。

• 他車運転特約による補填: レンタカー会社のCDWに未加入の場合でも、自身の自動車保険の他車運転特約を適用することで、この自己負担となる免責額を補填することができます。ただし、自身の自動車保険にも車両保険の免責額が設定されている場合があり、その額は自己負担となる可能性があります。 

注意点

• 保険利用による等級ダウン: 他車運転特約を利用して保険金を請求すると、自身の自動車保険の等級がダウンし、翌年以降の保険料が高くなる可能性があります。

• 補償対象: 他車運転特約は、レンタカー会社の車両補償の免責額だけでなく、対人・対物賠償や自身のケガも補償対象となります。

• 事前の確認: すべての自動車保険に他車運転特約が自動付帯されているわけではありません。また、補償内容や条件は保険会社によって異なるため、事前に自身の保険証券で特約の有無や内容を確認しておくことが重要です。