安心パックとは 何ですか？

2. 他社（大手レンタカー）は同じような振り分けを行うのですか？

大手レンタカー会社は、駅レンタカーとは異なる形で**「振り分け」や「提携」**を利用していますが、その目的や形式は異なります。

A. 自社ネットワーク内での連携（最も一般的）

大手レンタカー会社は、自社内での車両の「振り分け」を常に行っています。

• ワンウェイ・レンタル（乗捨サービス）: 利用者が「乗り捨て」サービスを利用して、借りた営業所と異なる営業所に車両を返却した場合、返却先の営業所は一時的に車両在庫が過剰になります。この過剰分を、在庫が不足している別の営業所へ回送（振り分け）します。

• 繁忙期の在庫調整: 夏休みや連休などの繁忙期には、地域間で車両を移動させて在庫を最適化します。

【ポイント】 これはあくまで自社グループ内での車両のやり取りであり、顧客との契約や補償内容は一貫しています。

B. フランチャイズ（FC）による提携

多くの大手レンタカー会社は、フランチャイズ形式で全国にネットワークを広げています。

• 仕組み: 本部（ブランド元）がシステムやノウハウを提供し、各地の加盟店（FCオーナー）が車両を保有・運営します。

• 顧客への影響: 顧客はどの営業所で借りても、ブランド名（例：トヨタレンタカー）は同じであり、原則として補償制度も本部が定める統一基準が適用されます。この場合、顧客は「振り分け」られているという感覚を持つことはほとんどありません。

C. 特定の目的のための他社との提携

特定のニーズに応じて、他社と連携するケースがあります。

• 保険会社との連携（代車手配）: 自動車保険会社が、事故や故障で車を修理する間の代車（レンタカー）を手配する際、特定のレンタカー会社と提携して車両を優先的に確保します。

• カーシェアリングとの融合: 一部の企業は、レンタカー事業とカーシェアリング事業（タイムズカーなど）を連携させ、車両を両方のサービスで共有・運用しています。